成金クラブから学ぶ サッカークラブの補強戦略(マンチェスター・シティ編)

成金クラブから学ぶサッカークラブの補強戦略~マンチェスターシティ編~

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まいど、ひとえ(@t_football_love)です!!

セガより、サッカークラブマネジメントゲーム「Football Manager(フットボールマネージャー)」の最新作「Football Manager 2024」が、2023年11月7日にリリースされました。現在DL版が先行してリリースされており、パッケージ版は2024年1月12日に発売予定です。

「Football Manager 2024」は監督として選手たちに指示を出すだけでなく、クラブの経営方針にも口出ししながら、クラブをビッククラブに導くことができるゲームです。監督として戦術を指示するだけではダメで、選手獲得の「試合の出場時間」や「得点時や優勝時の報酬」などをクラブの資金とにらめっこしながら、細かく行っていく必要があり、サッカーの戦術的な知識だけでなく、補強戦略もプレイヤーに求められます。

私は「Football Manager 2024」を2014年の優勝以降、低迷しているガンバ大阪を強豪クラブに戻す!!という目標を持って購入しました。クラブ運営を行うにあたり、戦術としては昔の破壊力抜群のサッカーを目指すことに迷いはないのですが、ビッククラブになるためには、どういった優先順位で補強を行っていくべきなのかは悩みが生じてしまいました。

迷ったときは、「先人から学ぶべし!」という結論に至り、今回は2008年に「アブダビ・ユナイデッド・グループ」に買収されてから、補強を繰り返し、2011年に念願の初優勝を果たしたマンチェスター・シティの補強の歴史を学び、まとめてみました!

下位~中堅クラブになっていた古豪のマンチェスター・シティがどのような選手を補強して、優勝したのか気になる方はぜひご覧ください!

目次

2008年の補強

シーズンポジション名前移籍金(m €)
2008年FWRobinho43
2008年 FW 24
2008年FWCraig Bellamy15.5
2008年OMFShaun Wright-Phillips11.25
2008年DMFNigel de Jong18
2008年SBWayne Bridge13
2008年SBPablo Zabaleta8.7
2008年CBVincent Kompany8.5
2008年CBTal Ben Haim6.4
2008年CBGláuber0
2008年GKShay Given9
2008年GKGunnar Nielsen0

アブダビグループ買収後の最初の移籍市場だった2008年。この年は12名の選手を獲得し、FW3名に82.5m€、MF2名に21.7m€、DF5名に36.6m€、GK2名に9m€を使いました。目玉補強だったのはレアルマドリードに所属していたロビーニョ選手。

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43m€を費やして当時最高のレベルのアタッカーだったロビーニョを獲得しただけでなく、DF陣も5名補強しておりまして、のちにDFリーダーとなるコンパニーやサバレタをこの時獲得しております。攻撃と守備の軸になる選手をまずは補強したかったというクラブの思惑が見え隠れします。

しかし、サッカーはいい選手が来たからといってすぐ優勝できるほど簡単なスポーツではなく、移籍市場のインパクトとは裏腹に、2008年~2009年シーズンはリーグ戦10位、UEFAカップベスト8という、期待された結果からほど遠い結果に終わりました…。

2009年の補強

シーズンポジション名前移籍金(m €)
2009年FWCarlos Tevez29
2009年FW Emmanuel Adebayor29
2009年FWRoque Santa Cruz21.2
2009年OMFAdam Johnson8
2009年DMFGareth Barry13.9
2009年DMFPatrick Vieira0
2009年SBSylvinho0
2009年CBJoleon Lescott27.5
2009年CBKolo Touré18.7
2009年GKStuart Taylor0

不本意なシーズンで終わってしまった2008年~2009年から巻き返しを図るべく、マンチェスター・シティはこの年も大型補強を敢行。FW3名に79.2m€、MF3名に21.9m€、DF3名に46.2m€、GK1名に0m€を使いました。2年連続で150m€近くお金を使いましたが、この年はプレミアリーグで結果を出していた、テベスやアデバヨール、バリー、レスコット、コロ・トゥーレを中心に補強しております。

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昨シーズンの目玉補強であったロビーニョは、ケガの影響もあったものの、そもそも上手くプレミアリーグにフィットすることができず、この年にブラジルのサントスにレンタル移籍で放出されております(涙)。

スペイン、ドイツ、イタリアといった5大リーグで大活躍して、プレミアリーグ移籍してきたものの、嘘みたいに活躍できずに去る選手は珍しくないのですが、ロビーニョもその形になってしまいました。この反省を活かして、プレミアリーグで結果を残している選手に重きを置きつつ、点を獲ることができる選手を探した感じがします。

このシーズンの途中に監督もヒューズからインテルで結果を残していたマンチーニに変更されており、選手補強と監督交代が成果を出し、リーグを5位でフィニッシュすることができ、UEFAヨーロッパリーグの出場権獲得に成功しています。

2010年の補強

シーズンポジション名前移籍金(m €)
2010年FWEdin Dzeko37
2010年FW Mario Balotelli29.5
2010年OMFJames Milner22
2010年OMFDavid Silva28.75
2010年DMFYaya Touré30
2010年SBAleksandar Kolarov23.86
2010年CBJérôme Boateng12.5

今年こそ優勝したいマンチェスター・シティは、獲得数としては過去最低なものの、費やした費用は過去最高の約180m€!!FW2名に66.5m€、MF3名に80.75m€、DF2名に36.36m€を使いました。前回はプレミアリーグで結果を出している選手を中心に補強していましたが、チームのベースは昨シーズンできたと判断したのか、各国の実力者をピンポイントで補強しているイメージ。昨シーズンにヨーロッパリーグ出場権を獲得したことでクラブとして箔がつき、実力者とも交渉しやすかったのではないかと妄想します。

また、過去2シーズンと違うのはMFにお金を最も使っていることで、攻撃と守備のリンカーを補強し、チームとしての厚みをもたらしたいという思惑が感じ取れます。結果として、初優勝以降もチームの屋台骨となるダヴィド・シルバやヤヤ・トゥーレを補強することに成功しています。

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2010年のチームに上記選手たちを上乗せすることに成功したマンチェスター・シティは、この年に1968年~69年シーズン以来のFAカップ優勝、プレミアリーグでは3位フィニッシュで、クラブ史上初のUEFAチャンピオンズリーグの出場権を獲得に成功。リーグ優勝はできなかったものの、買収以降初のタイトルを獲得できました。

2011年の補強

シーズンポジション名前移籍金(m €)
2011年FWSergio Agüero40
2011年OMFSamir Nasri27.5
2011年DMFOwen Hargreaves0
2011年DMFDavid Pizarro0
2011年SBGaël Clichy7.75
2011年CBStefan Savic12

初のチャンピオンズリーグ出場権を獲得した2011年シーズンの補強は控えめの約90m€。しかし、この年はアデバヨールに続き、ライバルクラブのアーセナルからナスリ、クリシーを引き抜くことに成功しただけでなく、移籍金総額の約半分を費やして、当時若手No.1FWだったアグエロの獲得にも成功。

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初めて出場したUEFAチャンピオンズリーグはバイエルン・ミュウヘン、SSCナポリ、ビジャレアルCFと同組で、所謂死のグループに入ってしまったこともあり、予選敗退というほろ苦いデビューで終わってしまいます。

しかし、リーグ戦では宿敵のマンチェスター・ユナイテッドとデッドヒートを繰り広げ、勝てば優勝がほぼ決まる最終戦でアディショナルタイムまで1-2で負けていたものの、アディショナルタイムで2点叩き込むことに成功し、44年ぶりのリーグ優勝を達成。逆転ゴールを決めたのがこの年に補強したアグエロだったというもの運命的というか、40m€が安く感じる大活躍でした。

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マンチェスターシティ優勝までの補強まとめ

2011年に優勝するまでの主な補強を振り返ってみましたが、2008年から2011年に優勝するまでの間に総額575m€を費やしており、ポジション別ではFWで268m€、MFで160m€、DFで140m€、GKで9m€でした。

まとめながら個人的に思ったマンチェスターシティの移籍戦略としては以下の通りかと思います。

  • まず攻撃と守備の軸となる選手を獲得してから、中盤を厚くする
  • 海外リーグで活躍している選手よりも、国内リーグで活躍選手を獲得を優先する

チームとして成熟できていない初期段階ではお金を使ってFW陣とDF陣から整えていき、そこからMFを整備していくというアプローチを徹底している印象を受けました。また、ロビーニョの失敗が結構響いているのかなと思いますが、2010年までは国内リーグで活躍している選手の獲得を優先しているのも印象的でした。

国内リーグの選手を獲得するメリットとしては、①国内リーグに順応する時間が必要ない点、②ライバルクラブを弱体化することができる点、この2点がでかいですね。まぁ札束攻撃ができるマンチェスターシティならではの戦法ではありますが、お金があるなら、この戦法の破壊力は抜群ですね(笑)。

まぁあまりにも強力すぎる札束攻撃をしすぎた結果、現在プレミアリーグで財政違反の疑いをかけられておりますが、それでも結果を残したマンチェスターシティは流石だと思いますね…。マンチェスターシティの財政違反に関しては過去の記事でまとめていますので、気になる方はご覧ください。

というわけで、弱小中堅クラブが成功するためには金が必要という夢も希望もない結論になりかけましたが、フットボールマネージャーをプレイする際には、まずはエースとDFリーダーの獲得を優先し、結果が出だしたらMFを補強して、チーム全体に厚みを出すというのが有効っぽいです。

私のガンバ大阪ではジェバリのエースとしての可能性を信じているので、老朽化が著しい三浦の代わりとなるDFリーダー探していこうと思います…。

わーわー言うとりますが、お時間です。さようなら。

成金クラブから学ぶサッカークラブの補強戦略~マンチェスターシティ編~

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