【徹底解説】チェルシーの財政違反疑惑について

チェルシーの財政違反について

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2023年11月15日にイギリス紙「ガーディアン」が以下の報道をしました。

チェルシーは、前オーナーであるロシア人実業家のロマン・アブラモヴィッチ氏が所有していた時代の財務違反の疑いで、プレミアリーグからさらに厳しい調査を受ける可能性がある

2023年2月6日にマンチェスターシティに対してプレミアリーグが「財政違反の疑惑がある」というインパクトのある声明の記憶が新しいですが、成金クラブの先輩であるチェルシーもプレミアリーグから狙われていることが明らかになってしまいました…。

今回の記事は、私のような

チェルシーがどういった疑惑をかけられているのか気になる!!

とういう方のために、私がネットで情報をかき集め、まとめてみました。私の中での元祖成金クラブであるチェルシーに何が起きているのでしょうか!?

目次

チェルシーについて

まずはチェルシーというクラブについて簡単にご紹介。

チェルシーFCはイングランドの首都ロンドン西部をホームタウンとするサッカークラブです。プレミアリーグの優勝回数は5回で、ブルースの愛称で知られるクラブですが、2003年にロシア人の富豪ロマン・アブラモヴィッチ氏がオーナーに就任して以降、圧倒的な資金力で世界屈指のビッククラブになりました。

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当時チェルシーが抱えていた160億円の負債をポケットマネーで返済し、次々と有力な選手や監督を獲得していき、04-05年シーズンは当時圧倒的なカリスマ監督だったジョゼ・モウリーニョ監督を招聘、そして50年ぶりのトップリーグ優勝させるなど、現実世界でサカつくを行っていたアブラモヴィッチ氏。

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アブラモヴィッチ氏の気まぐれで選手を獲得することも多く、大金の割にフィットせずに大赤字の移籍も多々ありましたが、それでもチェルシーを世界有数のビッククラブに導いたアブラモヴィッチ氏の資金力は流石でした。しかし、2022年2月24日からのロシアによるウクライナ侵攻から始まったロシアの資金凍結でアブラモヴィッチ氏による札束攻撃は終わりを迎えます(涙)。

アブラモヴィッチ氏の資産と見なされるチェルシーは選手との契約延長、新選手の獲得、グッズ販売の禁止などの制裁を受けてしまいます。漢アブラモヴィッチ氏はこの状況を良しとせず、2022年5月28日にアメリカ合衆国の投資グループへ売却することで合意し、オーナーを辞任。売却益は総額で42億5000万ポンド!!

しかし、売却益の純収益は慈善事業に寄附し、チェルシー関連企業に貸し付けた返済を求めないという漢気を魅せるなど、去り際のカッコよさは異常でした。お金の余裕は心の余裕ということですかね…(笑)。

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その後、ドット・ベーリー氏もアブラモヴィッチ氏に負けず劣らず札束攻撃しまくっており、移籍市場をにぎわせていますが、今回はこのアブラモヴィッチ氏時代に財務違反があったのではないか?という疑いがかけられているようです。

チェルシーは何をしたのか!?

トッド・ベーリー氏が実権を握っているチェルシーのオーナーグループは、チェルシーを買収するときの徹底的な調査により、過去の取引に関する財務報告不備を発見し、買収終了後にUEFA(欧州サッカー連盟)とプレミアリーグに自己報告を実施

3年前までしか遡ることができないUEFAは、2023年7月に1000万ユーロの罰金を支払うことでこの件は解決とチェルシーと合意しました。一方、遡る期間に制限のないプレミアリーグは、引き続き調査を行っており、アブラモヴィッチ氏がオーナー時代に10年間にわたってオフショア会社(アブラモヴィッチ氏が国外に保有する会社)を利用して、代理人や関係者と数千万ポンド相当の取引を行ったことを示す流出ファイルを発見。これが正式に申告されていなければ新たに財務規則に違反していた可能性があることが発覚したそうです。

対象となっているのは、元ベルギー代表のアザールの代理人やコンテ監督の同僚、チェルシー関係者などとの取引が含まれているほか、元ブラジル代表のウィリアンや元カメルーン代表のエトーの移籍にも関係しているそうです。

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現・チェルシーオーナーグループの対応

トッド・ベーリー氏達は、自らアブラモヴィッチ氏体制時の不備を報告していただけでなく、アブラモヴィッチ氏の色を薄めようと努力していました。それは、テクニカル&パフォーマンスアドバイザーのペトル・チェフ氏が退任したり、アブラモビッチ氏に雇われたクラブのスポーツおよび商業運営のあらゆる部門のスタッフが職を去っていたりといった形で現れているのですが、アブラモヴィッチ氏が率いていたチェルシーのビジネス運営状態は健全ではなかったようです…(笑)

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アスレチックの記事によると、トッド・ベーリー氏達はこれらの問題を自らUEFA、FA、プレミアリーグに積極的に報告するという協力的なアプローチ姿勢と、これらの規則違反が行われたとされるときの責任者はアブラモヴィッチ氏だったという事実で、大目に見てもらいたいと考えているようです…(笑)。

マンチェスターシティは一切協力的な姿勢を見せていないので、その点はチェルシーのほうが評価できますが、エバートンのように勝ち点はく奪などの制裁を科されてしまうと、今シーズンの順位に影響が出るだけでなく、過去のタイトルも剥奪になる可能性があるので、チェルシーはせめて罰金だけで解決したいところですが、どうなるのでしょうか…。

最後に

今回はマンチェスターシティに続き、プレミアリーグの標的になっているチェルシーの状況をまとめると以下の通りです。

  • アブラモヴィッチ氏時代にオフショア会社を利用することで、財務違反を犯している可能性が発覚
  • 現チェルシーのオーナーグループはアブラモヴィッチ氏時代の財務違反は全て報告済みというスタンス
  • 今後制裁が決定されると勝ち点はく奪もしくは罰金の可能性がある

マンチェスターシティとチェルシーという二大成金クラブ。マンチェスターシティは「知らんぷりして時間をかせぐ」という作戦、チェルシーは「いや、前任者の問題です…」という言い訳を使うことでプレミアリーグと早期決着をつける作戦で、同じ成金クラブでもプレミアリーグに対するアプローチが全然違って面白いですね(笑)。

圧倒的資金力により、選手と監督とタイトルを勝ち取ってきたチェルシークラブの健全経営という面とビジネスという点のバランスをプレミアリーグはとっていく必要があるので、難しい舵取りが求められますが、チェルシーに対してどういう制裁を下すのか、今後も注目です。

わーわー言うとりますが、お時間です。さようなら。

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