ネイマールが代表の重圧を告白!ブラジル代表 王者の系譜

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どうも、ひとえです!

今回は、DAZNオリジナルドキュメンタリーの「ネイマール ブラジル代表 王者の系譜」のまとめ記事です!

「サッカーが人生のすべてを意味する国、ブラジル。数えきれないタレントを輩出し、ペレ、ジーコ、ロマーリオ、ロナウド、ロナウジーニョなど、偉大な選手がゴールで母国を栄光に導いてきた。その“王者”の系譜を継ぐネイマール。常に重圧にさらされる世界のスーパースターにとって、母国を代表する意味とは?ペレ時代からの豊富な映像とともに、ブラジルの至宝たちの軌跡が時を超えてリンクする。」

という番組内容なんですけど、ネイマールが代表でプレーする苦悩や引退時期を赤裸々に告白していたり、各レジェンドへの憧れを語っていて、めちゃくちゃ興味深い内容でしたので、興味ある方は是非ご覧ください!

目次

サントスでデビュー!

ブラジル人にとってサッカーとはうまく説明できない。宗教や教育、人生の全て。いつも周囲からのプレッシャーを感じている。どれだけ自分は自分だと主張しても、常に周囲と比較されるからね。」というネイマール。

それもそのはずで、ブラジル人はペレが登場して以降、次のペレは?ロナウドは?ロナウジーニョは?といった風に17〜18歳の次世代を担うスターを探し求めています

そんなブラジル人が探し求めていた次世代のスターは、2009年のサントスでのデビュー戦(17歳)はベンチスタートだったのにもかかわらず、観客からのネイマールコールに後押しされる形で出場

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ブラジル人で、サントスでプレーするサッカー選手はペレ(1957〜1971年ブラジル代表 通算77ゴール)との比較は避けられません

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ペレは1958年のW杯の優勝メンバーとして、わずか17歳で世界中の注目を集めました。ペレは高い運動能力と流れるような動きを生かし、ボールを自在に操り、ブラジルを世界レベルに押し上げ、誰もが憧れるチームにしたのです。

ペレに続く偉大な代表選手は誰だ?それが、ペレの後のブラジルで最大の話題でした。

ペレに次ぐ偉大な選手は、Jリーグでもお馴染みのジーコ(1976〜1986年ブラジル代表通算48ゴール)だそうです。ドリブル、シュート、ヘディングも完璧で自由自在な選手で、W杯を一度も制していませんが、ピッチ上のマエストロとして一時代を築きました

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ペレもジーコもフットサル出身。そしてネイマールもフットサルで出身です。フットサルによって、狭いスペースでプレイするためのスピード、思考能力、技術を磨けるといわれていますが、ネイマール自身も「高度なスキルや素早い思考が身についた。瞬時のアドリブが必要だからね。」とフットサルの効果を振り返っていました。

そんなネイマールの技術が集約されたゴールがサントス時代に生まれ、2011年のFIFAの年間ベストゴールに選ばれました。この受賞によって、ネイマールの運命は大きく動き出します。ブラジル国内では有名だったネイマールの実力が世界に知れ渡ったからです。

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そんなネイマールは、2010年8月のアメリカ戦で代表デビューを果たし、デビュー戦でゴールを決めます

「ただ神に感謝した。国を代表することを言葉で表すのは難しい。愛情や情熱、子供の頃の夢の実現といったところかな。家族や友人たちの夢でもあった。ブラジル代表は誰にとっても憧れの場所。そういった思いを背負ってプレーしている。」とデビュー戦をネイマールは振り返っていました。

バルセロナへ移籍

クラブでも代表でも実力を発揮し、もはや国内に留めておくには惜しい存在となったネイマールは、バルセロナに移籍することになりました。

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バルセロナは僕にとって夢だった、ロナウジーニョ、ロナウド、ロマーリオもプレーした。世界最高のクラブ。」とネイマールはバルセロナの移籍を振り返っていました。

バルセロナでは、ネイマールが挙げているように数多くのブラジル人が活躍してきました。

ロマーリオといえば、ボールをもてば巧みな位置どりと視野の広さで圧倒し、ゴール前の狭い空間で他には真似できない動きでゴールを量産しました。ただ、練習ぎらいで有名で、時に予期せぬ行動(なぐる系)も起こすなど、気性が荒いところはネイマールに似ているかもしれません。

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相手が手荒な真似をするからさ、隠れてファウルなんてできない。僕はドリブルで抜くまでさ」と相手のファールについてネイマールはコメントしていた気性が荒めのネイマールですが、プレーはロマーリオ同様にエレガントなサッカーを披露してくれます。

そんなネイマールはロナウド(1994~2011年 ブラジル代表 通算62ゴール)を思い起こさせるドリブルも特徴です。

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ロナウドは他の選手とは体格違い、大柄でありながら加速力が抜群で、存在感がありました。この類稀な爆発力はペレに並ぶものと評価されており、激しいパワーが持ち味でした。

ブラジル国内でロナウドと言えば、困難に立ち向かうイメージだったそうです。2002年のワールドカップでは膝を大怪我した時は回復不可能といわれていましたが、復帰しブラジルを優勝に導きました。当時ロナウドが披露した大五郎カットの記憶がある方もいらっしゃるかと思います(笑)。

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そんな誰からも好かれているロナウドですが、現役最後のプレーはコリンチャンスでプレーしており、2009年にはネイマールと対戦しています。

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あの時の試合は本当に奇妙な気持ちだったよ。いつもテレビで見てたロナウドが目の前にいた。実際に対戦したんだ。憧れの選手だから興奮した。試合後シャツをもらった。大事な決勝で負けちゃったけどね。すべては完璧にはいかないよ。」とロナウドとの対戦をネイマールは振り返っていました。

そして、暗黒期のバルセロナを黄金期に導いたロナウジーニョ(1999~2013年 ブラジル代表 通算33ゴール)もいました。

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ロナウジーニョは、プレー中、誰よりもすばらしい笑顔を見せました。すこしおちょくったように、長身の体操選手のような体を操り、抜群なリズム感を備えていました

ブラジル人の独特の動きをジンガと呼ぶそうです。このジンガは格闘技のカボエイラで腰の動きを表す言葉ですが、サッカーのドリブルなどにも共通点が見られます。ブラジル人選手が子供の時から身につける動きらしく、もちろんロナウジーニョやネイマールも備えています。ロナウジーニョについて、ネイマールは以下のように語っていました。

ロナウジーニョは憧れだ。魔術師さ。彼のプレーは魔法のようで、芸術的ですらある。華麗な動きに開いた口が塞がらなくなるよ。すごく参考にしている選手だ。スタイルが似ているからね。サイドから中央に切り込んで、たくさんドリブルする。

現在再び暗黒期に突入しているバルセロナですが、ロナウジーニョのような救世主は今後現れるのでしょうか!?

2014年ブラジルW杯の悲劇

ネイマールなどのトップクラスの選手にとって、W杯は相当な重圧です。世界最強のブラジル代表として、チームを引っ張るるわけで、W杯では優勝以外はすべて失敗です。国政選挙よりも重要なイベントです。

そんな中、2014年のブラジルワールドカップのプレッシャーは異世界です。路地はペンキで塗られ、国全体が装飾され、ブラジル戦の時は国がストップしました。

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また、ブラジルの人々は自国開催に乗じて、あらゆることに反対を表明しました。公共交通機関の値上げやW杯開催そのもの、経済危機にも抗議し、失業率や汚職への不満も爆発しました。開催を悲観視する声もありました。

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しかし、ブラジルはサッカーに対して熱狂的です。世界最大の大会に国中が沸き、全盛期のネイマールは絶大な期待が寄せられました

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明らかにチームの牽引役だったネイマールはこう振り返っていました。「順調なスタートを切れて嬉しかった。プレッシャーは大きかったけどね。ブラジル代表として大会1番の注目を浴びました。これ以上のプレッシャーはありません。ところが僕を待ち受けていたのは、キャリア最悪の瞬間だった。

2014年7月4日 ワールドカップ準々決勝 対コロンビア戦で悲劇は起きました。当時のことをネイマールはこう振り返っていました。

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「ワールドカップの準決勝や決勝でプレーする夢が一瞬にして消えたんだ。背中に衝撃を受けた後、マルセロが起こしに来た。でも激痛でおきれなかった。感覚がないと訴えて、その後ピッチから運び出された。試合終了まで残り2〜3分だったと思う。覚えているのは足が変な角度に曲がってたことだ。医師が真っ直ぐに伸ばそうとしたら、激痛がはしった。足は動かない。絶望的な気持ちになって泣いたよ。病院に運ばれて検査が済むと医師に聞かれた。良い知らせと悪い知らせがある。どちらを先に聞きたい?とね。悪い知らせから聞きたいといったら、ワールドカップは無理だと言われた。いい方は?と尋ねると、あと2センチずれていたら、一生あるけなかったと、涙が溢れてきた。ワールドカップの舞台を去るのも怪我をしたのもの悲しかった。その後病院から空港に向かい、担架に寝たまま貨物用トラックに乗せられた。チームメイトたちが見送りにきてくれたよ。全員がずっと泣いてたみたいに目を赤くしてた。僕はもう言葉でなくてなくばかりだった。とにかく悲しい気持ちだった。悲しくて仕方なかったんだ。」

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「一番つらかったのは、夜中にふと目が覚めたら父さんが号泣してた時だ。心から泣いてた。でも泣いてるの?と聞いたら、父さんは否定していった。おまえが再びプレーするためなら、私の命を差し出す。お前と家族にとって、今回のワールドカップは夢だった。とね。それを聞いて僕は慰めたよ、父さん、大丈夫だよ、ワールドカップは次もある、神様が味方になってくれたら、きっと優勝できるよ。また歩けるし、サッカーもできる。万が一プロは無理でも、父さんとね。と冗談も言った。たとえワールドカップ がダメでも、サッカーはできるからって。」

結果的にネイマールはブラジルを1つにしました。その手段は彼が望んだワールドカップ優勝ではありませんでしたが、ネイマールの大怪我をきっかけに国中が一種の謙虚さで結ばれたのです。たかがサッカー、されどサッカーといったところでしょうかね。

2016年 ブラジル五輪

五輪ではブラジル代表はなぜか実力が出せず、金メダルを1回もとっておらず、ドイツに惨敗した2014年のワールドカップの雪辱をかけた大会でした。そこでも10番を背負ったネイマールは当時のことをこう振り返っていました。

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「ブラジル代表としての責任はわかっていたよ。母国開催のオリンピックで戦う。初の金メダルをねらう。でも最初から2戦連続で引き分けて最悪だった。批判の嵐が起こったよ、僕はかなりピリピリしていて、何もかも頭に来ていた。そしたらアウグストがいったんだ。穴があったら一緒に入りたいとね。思わず緊張の糸が途切れて、笑いながら返事したよ。2人で掘ろうぜってね。僕たちは批判の矢面に立たされてた。そこでいろいろ話し合い始めたんだ。システムが昨日していないから変えた方がいいとか、選手の入れ替えとか、ミカーレ監督にも話したよ。監督は僕たちの意見を理解してくれた。むしろ同じことを考えていたんだ。その後チーム機能して、試合にも勝ち初めて、金メダルの夢が現実を帯び始めた。」

そしてネイマール率いるブラジル代表は決勝まで進出し、決勝の相手は2014年のワールドカップで惨敗したドイツでした。決勝はPK戦にもつれ込み、五人目のドイツの選手が外し、ネイマールに初の金メダルが託されました

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ボールをもってマーカーに向かう時は、ゴールが小さくなって、キーパーが巨大にみえた。でもボールを置いて見上げたら、今度はその逆だった。不思議だったね。」とPKに向かった時の心情を振り返っていました。

そして無事、ネイマールは優勝を決めるPKを沈めたネイマール。

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PKを決めた瞬間、肩の重荷がすべて取り除かれたよ。泣き崩れたのは悲しみでも喜びでもなく、ホッとしたからだ。

このコメントからもブラジル代表として戦うプレッシャーがいかにすごいかということが伝わってきますね。

今後の代表について

ネイマールは代表でのゴール数で歴代1位のペレに迫っています。しかし、レジェンドになるにはワールドカップ優勝が欠かせません。怪我など不測の事態がない限り、確実にペレの記録を塗り替えるはずです。そうすれば本格的にペレと比較して語られるはずです。

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そんなレジェンド入りが期待されているネイマールですが、今後の代表活動については以下のようにコメントしていました。

ワールドカップに出るのは、おそらく次で最後なんじゃないかな?これ以上、サッカー人生を続けられるのか、自分の強さにあんまり自信がないんだ。精神的にもたない気がする。次のワールドカップは最高の状態で臨んで、母国のために優勝を目指すよ。子供の頃からの最大の夢だ。きっと叶えたい」

その先の将来は?という質問については冗談を交えながら、以下のように答えていました。

姿を消す、誰の目にもつかないように姿を消すんだ(笑)。それは冗談だけど、先のことは考えずに来たから、わからないよ。僕の人生は本当に濃密だ。ハードな出来事に毎日のように直面するよ、我慢することも多いよ。大きな重荷を背負いながら、日々頑張ってる。引退したら、まず家族との時間を持ちたいよ。自宅で子供と一緒に今までできなかったことを楽しむんだ。次に何をするのかはその後、決めたいね。」

さいごに

ネイマールが歴代のレジェンド達への想い、サッカーや代表にかける想いやプレッシャーなどを赤裸々に告白しているDAZNオリジナルドキュメンタリーの「ネイマール ブラジル代表 王者の系譜」

すごい感情丸出しでインタビューに答えているネイマールが非常に好印象でした。スーパースターでも人間なんだなぁと感じさせてくれるインタビューで、親近感が湧いてしまいました(笑)

会社の会議ですら、すごいプレッシャーを感じてしまう私からすると、代表の10番、それもサッカー大国のブラジルの10番を背負うというプレッシャーは想像できません(笑)。いつまでもネイマールの華麗なプレーを見たい気持ちもありますが、早く静かな生活を送ってほしいなぁという気持ちもありますね。

そしてサッカーファンとしては、ネイマールの後は誰がブラジルを引っ張っていくのか、という点も気になりますね!今のながれでいくとレアル・マドリードのヴィニシウスかなー?といったところですが、だれに王者の系譜は継がれるのでしょうか!?

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