どうも!ひとえ(@t_football_love)です!
2023年に30周年を迎えているJリーグ。最近は久保選手、三苫選手、冨安選手や遠藤選手などなど、海外で活躍している選手が増えており、確実に日本サッカーのレベルは世界水準に近づいていると思われる昨今。
Jリーグでは2017年からずっと議論されているテーマがあります。
それは…
秋春制に移行すべきかどうか?
もう秋春制に移行は確定路線で話は進んでいる気がしますが、今回の記事では私のような
なぜ秋春制に移行する話が持ち上がったのか?
秋春制に移行したらどんなメリット・デメリットがあるのか?
という疑問をお持ちの方のために、私がネットなどでかき集めた情報をまとめてみましたので、気になる方はぜひ最後までご覧ください。
そもそも春秋制と秋春制について
秋春制に移行に関する情報について記載する前に、そもそも春秋制と秋春制の違いについて簡単にまとめてみたいと思います。
春秋制は主に2月開幕~11月閉幕で行われることを指しておりまして、日本以外では同じアジアの韓国や中国、多くの選手がJリーグで活躍しているブラジルやアメリカなどが春秋制で国内リーグを開催しています。
一方、秋春制は主に8月開幕~5月閉幕で行われることを指しておりまして、世界最高峰の選手が集まるヨーロッパや、この夏ビックネームの選手を乱獲したサウジアラビア、その他オーストラリアやタイなどが秋春制で国内リーグを開催しています。
なぜ秋春制に移行しようとしているのか?
別に30年間、春秋制でやってきたんだから、今更変えなくてもいいじゃないか!?という意見もある中で、なぜ春秋制から秋春制に移行しようとしているかというと、主な理由としては以下の2つです。
- アジアチャンピオンズリーグ(ACL)が秋春制となったため
- 国際Aマッチウィンドーが2026年から変更となるため
それぞれについて、もう少し詳しく解説してまいります。
アジアチャンピオンズリーグ(ACL)が秋春制となったため
世界でどれほどの認知がされているのか個人的には疑問ではあるものの、アジア最高のクラブチームを決めるアジアチャンピオンズリーグ(以下、ACL)。22-23シーズンは浦和レッズが優勝しており、Jリーグクラブが出場を目指す大会の1つです。
優勝賞金は400万ドル。24-25シーズンからは1200万ドルになる予定で、アジアでは格式が最も高い大会…のはず…。そんなACLが23-24シーズンから秋春制となりました。
文字にすると「ふーん」って感じですが、Jリーグが春秋制(2月開幕)で、ACLが秋春制(8月開幕)なので、ACLの予選はギリギリシーズン終わるものの、ACLの決勝トーナメントに出るときには、予選を戦っていたメンバーではなく、新しいメンバーになっている可能性が大なのです。野球で大げさに表現すると日本シリーズを春季キャンプ後にやるイメージですね。
シーズンの集大成という位置づけであるアジアチャンピオンズリーグと一緒にシーズンを終えるべきだ!というのが大きな理由の1つとなります。
国際Aマッチウィンドーが2026年から変更になった
こっちはACLと比べると理由としては弱い印象があるものの、これまで国際Aマッチウィンドーの9月と10月のスケジュールが2026年から変更になってしまいます。
そもそも国際AマッチとはFIFA(国際サッカー連盟の略、要はサッカーの偉い団体です(雑))が認定するA代表(年齢制限のない代表チーム)チーム同士で争う試合のことです。毎年3月、6月、9月、10月、11月に2試合ずつ「国際Aマッチデー」をFIFAが定めており、この期間に開催される試合への代表招集をクラブは拒否することができません(詳しい2030年までの国際Aマッチデーのスケジュールはこちら。)。ここで怪我して帰ってきてもクラブは文句が言えないので、FIFAウィルスともいわれることもしばしば…。
そんな国際Aマッチのスケジュールが9月と10月にそれぞれ2試合ではなく、9月下旬から10月上旬に一気に4試合するスケジュールに26年から変更になります。これの何がいいのかというと、代表選手の移動による疲労を緩和することができる点です。9月と10月に別々に招集されて2回移動するよりも、1回の移動になるので選手の披露が少し減るのが利点です。
選手の負担が減っていいじゃん!という一方で、春秋制の問題としては9月下旬から10月上旬というリーグ終盤の超大事な時期に、2週間程度中断しないといけないという点です。そして先ほど説明したFIFAウィルスというリスクも伴うので、クラブ側としても結構嫌な感じ…。(代表選手が少ないクラブにとっては関係ないですが…笑)
秋春制にするメリット・デメリットとは?
- アジアチャンピオンズリーグ(ACL)が秋春制となったため
- 国際Aマッチウィンドーが2026年から変更となるため
主にこの2つの外的要因を理由に秋春制に移行しようとしているわけですが、よく言われているメリットは以下の通りです。
- 国際試合およびACLの日程にあわせることができる
- 日本人がヨーロッパに移籍しやすくなるし、ヨーロッパからビックネームを獲得しやすくなる
よくネットでは「夏場の試合を減らすことができる!」というデマが出回っておりますが、8月開幕なので別にそんな夏の試合を減らすことはできないんです(涙)。ぶっちゃけ国際試合のスケジュールが秋春制前提なので、そこに合わせることができる、それに伴いヨーロッパの移籍マーケットと時期が一致するため、シーズン途中に日本人が引き抜かれることも少なくなる、移籍しやすくなるという点がメリットですね。
メリットに対してデメリットは以下の通りです。
- 積雪による試合開催が不可になるケースが増える
- 試合開催日程短縮により水曜日開催が増えて、集客が低下する
この他にも、教育年度とのズレが生じるので、大卒・高卒選手はシーズン途中の加入になってしまうことや、スタジアムの確保に向けた行政との調整業務(他競技との調整)なども言われておりますが、個人的に大きいのはこの2つだと思っています。
秋春制ではウィンターブレイク(12月中旬から2月上旬)が用意されているものの、スタジアムや練習会場での雪への対応は避けられない問題…。新潟のクラブであるアルビレックス新潟は明確に秋春制に対して反対の声明を出しておりますが、この雪への対策を反対の理由の1つに挙げています。
そして、試合開催日程が短縮されるため、水曜日の開催が増えることになります。その場合、平日なのでスタジアムにくるサポーターの数も減ってしまい、結果としてクラブの収入が減ってしまいます。クラブも慈善事業を行っているわけではないので、ここもデメリットとして大きいですね…。
まとめ
Jリーグが直面している秋春制移行問題。なぜそもそも移行しようとしているのか、移行した際のメリットとデメリットをご紹介させていただきました。
日本サッカーを世界レベルに高めていくということを第一優先にするのであれば、世界最高峰であるヨーロッパに合わせることは自然の流れではないかと個人的には思っていますが、アルビレックス新潟の主張である物理的に不可能という主張もわからなくもない問題。特に除雪はお金がかかってしまうため、除雪費用をJリーグとして折半できるのかを考えないといけないと思いますが、ここは偉い人達に頑張って知恵を絞ってもらいたいところですね…。メリットで考えられる日本人選手のヨーロッパ移籍の成果として、移籍金の一部を除雪費用にプールするとかお金で解決できるところはしていきたいところです。
そして集客問題も解決しないといけないのですが、水曜日開催増加による低下はクラブのマーケティングの腕の見せ所といえばそこまでなのかもしれませんが、水曜日仕事を休んでいくのはなかなかハードルが高いっすよね。サッカー好きですが、水曜日仕事休んでまで見に行くかと言われるとなかなか難しいです…(涙)。ここに関しては、世界レベルで週休2日ではなく週休3日が当たり前の世界が来てほしいと願っています(笑)。
わーわー言うとりますが、お時間です。
左様なら。
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