お笑い芸人は今第七世代らしいですが、今回のフットボールタイムでは欧州に挑戦していった日本人を第五世代に分けて紹介していました!
今では海外にいるのが当たり前になってきていますが、日本人の欧州挑戦の歴史が気になる方はぜひご覧ください!
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第一世代
最初に日本人でヨーロッパでプレーしたのは奥寺康彦さんです。
ケルン(1977〜1980)、ベルリン(1980〜1981)、ブレーメン(1981-1986)とドイツクラブを渡り歩き、ドイツで296試合に出場し38得点という成績で、77/78にブンデスリーガ優勝とDFBポカール優勝の二冠を達成しています。
奥寺さんは当時世界最高峰と呼ばれていたブンデスリーガで活躍し、「東洋のコンピューター」の愛称で親しまれたレジェンドです。
奥寺さんの後に欧州の扉を叩いたのは、2022年で未だ現役のキングカズこと三浦知良選手です。
1994〜1995年にジェノアでプレーし、22試合で1ゴールを記録しました。セリエAで成功するには至りませんでしたが、それでもセリエAでアジア人初ゴールとなり、しかもそれがサンプドリアとのジェノアダービーという点はさすがキングカズです!
そして三浦選手が輝けなかったセリエAで最も成功を収めたのは中田英寿さんです。
1998年のフランスW杯での活躍が認められ、当時世界最高峰だったセリエAのペルージャ(1998〜2000年)に移籍し、デビュー戦のユベントス戦で2ゴールという華々しいデビューを飾り、ペルージャでの活躍が認められ2000年にローマに移籍しました。
ローマでもユベントスキラーぶりを発揮し、優勝争いをしていたユベントス戦でトッティと替わって途中出場すると、0-2で負けかけていたのにもかからず、エグいミドルシュートを放ち実質2ゴールの活躍を披露し、ローマの優勝に大きく貢献しました。
その後は2001〜2004年にパルマに移籍し、2004年にボローニャへレンタル、2004〜2006年にフィオレンティーナ移籍し、2005〜2006年にはプレミアリーグのボルトンにレンタル移籍し、2006年のワールドカップ後に現役引退しました。
ヨーロッパでの通算成績としては、セリエA 225試合 30得点、プレミアリーグ32試合1得点を記録し、セリエA 00/01 コッパ・イタリア01/02というタイトルも獲得しているレジェンド中のレジェンドです。
第二世代
奥寺さん、三浦選手、中田さんたちが切り開いた欧州への道に続けと2000年初頭から続々と日本人が欧州クラブに移籍し始めます。
ラリーガ(スペイン)には2000年1月に城さんがバジャドリード(レンタル)、2000年12月に西澤さんがエスパニョール(レンタル)、2004年11月に大久保さんがマジョルカ(レンタル)移籍、
エールディヴィジ(オランダ)には2001年7月に小野選手がフェイエノールトに移籍、
プレミアリーグ(イングランド)には2001年7月に稲本選手がアーセナル(レンタル)に移籍、
セリエA(イタリア)には2002年7月に中村選手がレッジーナに移籍、
ブンデスリーガ(ドイツ)には2003年1月に高原選手がハンブルガーSVに移籍、
リーグアン(フランス)には2005年1月に中田浩二さんがマルセイユに移籍し、2004年9月に2部のリーグドゥのル・マンに松井選手に移籍しました。
ゲスト出演されていた佐藤さんが第二世代で最も印象に残っていると語ったのは高原選手でした。ハンブルガーSVではスシボンバーの愛称で親しまれ、当時世界最高のGKだったオリバーカーンの無失点記録(802分)に終止符を打つゴールが初ゴールになるなどファンの記憶に残るプレーを披露していました。
また、番組内では初ゴールについて特集されており、セリエAで初ゴールをあげたのは三浦選手が1994年、ラリーガでは城さんが2000年、そしてプレミアリーグで初ゴールをあげたのは2002年にボルトンで稲本選手らしいです。
私としては小野選手が最も印象に残っていますが、この第二世代がヨーロッパの各地で日本人の実力を証明し出し、日本人の価値を上げていったことで、第三世代へと繋がっていきます。
第三世代
番組では2006年以降に移籍を果たした選手達を第三世代として紹介しており、内田さんなどアテネ五輪組がメインとなってきます。
ブンデスリーガ(ドイツ)には、2008年1月に長谷部選手がヴォルフスブルク、2010年7月に内田篤人さんがシャルケ04、2010年7月に香川選手がドルトムント、2010年12月に細貝選手がレヴァークーゼン、2011年1月に岡崎選手がシュツットガルトに移籍、
エールディヴィジ(オランダ)には、2008年1月に本田選手がVVVフェンロ、2009年12月に吉田選手もVVVフェンロに移籍、
セリエA(イタリア)には、2006年7月に森本選手がカターニャ、2011年1月に長友選手がチェゼーナに移籍を果たしました。
この第三世代のことを佐藤さんは「ピッチで結果を残したのがすごい」と評価しており、第三世代である内田さんも「シンジ(香川)がすごかった。日本人やるじゃん!やすいじゃん!ってなった。」と振り返っていました。
ドルトムントで圧巻の成績を残した香川選手をはじめ、細貝選手、岡崎選手、長谷部選手、そして内田さん達の頑張りにより、日本人の評価がドイツで確実なものへとなっていきました。
第四世代
第三世代の頑張りによってドイツでの評価が高まった結果、「第二のカガワを探せ」ということでドイツクラブの日本人の獲得が増えてきます。番組内で紹介されていただけで13人もの選手がドイツに挑戦していました。(多すぎるのでリスト表示)
- 2011年6月 宇佐美選手 バイエルン・ミュンヘン(レンタル)
- 2011年12月 酒井(高)選手 シュツットガルト(レンタル)
- 2012年5月 清武選手 ニュルンベルク
- 2012年7月 酒井(宏)選手 ハノーファー
- 2012年12月 大前選手 デュッセルドルフ
- 2013年1月 金崎選手 ニュルンベルク
- 2014年1月 丸岡選手 ドルトムント(レンタル)
- 2014年5月 原口選手 ヘルタ・ベルリン
- 2015年5月 武藤選手 マインツ
- 2015年12月 山口選手 ハノーファー
- 2011年8月 乾選手 ボーフム(2部)
- 2013年12月 長澤選手 ケルン(2部)
- 2014年1月 大迫選手 1860ミュンヘン(2部)
番組内でリストアップされているの見て、たしかに2010年以降はドイツ移籍のバーゲンセールだったなぁと懐かしく思いました(笑)。ただ、私の印象としては第三世代と比べると、第四世代は移籍した人数は多いものの、成功を収めれた数は・・・って印象です。酒井(宏)選手と乾選手ぐらいかなーって感じです。
やっぱり香川選手や内田さんぐらいのインパクトを残すのは相当難しく、27シーズンまで5年契約締結(引退後のコーチ就任も含めた新契約)を勝ち取った長谷部選手は長年トップレベルを維持していることの証明なので、本当にすごいと内田さんも称賛されていました。
第五世代
そして今欧州で活躍し出している冨安選手や久保選手といった東京オリンピック組やパリオリンピック組が第五世代が中心になってくると思います。
第五世代の特徴としては、5大リーグ(イングランド、スペイン、イタリア、ドイツ、フランス)ではなく、ベルギー、ポルトガル、スコットランド、オーストリアなどで実力を証明してから5大リーグに挑戦するパターンが多いと紹介されていました。
このパターンの成功例としては、南野選手(ザルツブルク→リヴァプール)、遠藤選手(シントトロイデン→シュツットガルト)、冨安選手(シントトロイデン→ボローニャ→アーセナル)などが紹介されていました。
今ベルギーリーグには三苫選手、林選手、三好選手など多数の日本人選手が所属しており、第四世代のブンデスリーガみたいになってきています。ベルギーリーグから5大リーグに移籍できることは先人達が証明してくれているので、彼らがどこに移籍できるか楽しみですね!
直近の楽しみとしては、すでにベルギーリーグのスターとなりつつある伊藤選手(ヘンク)はどこに行くのか?内田さんとしてはCL出場できる上位クラブにいってほしいとコメントしていましたが、この夏の移籍注目!
また内田さんは若手のホープとして、FC東京の松木選手や鹿島アントラーズの10番を背負う荒木選手などを紹介していたましたが、彼らが最終的にどのクラブで活躍しているのかも楽しみですね!
最後に
私の人生の夢は日本代表がワールドカップで優勝するという他力本願な夢なのですが、それを達成するためにはやはり欧州のビッククラブでスタメンになるような選手がポンポコ出てくる必要があると思っているので、是非第五世代にも頑張って欲しいです!
来週のゲストはなでしこジャパンの清水梨沙選手が出演予定となっております。

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